放任と自学道®️の違いとは

先日、こんなことを
ご質問いただきました。

「自学道®︎って、
結局のところ放任しろってこと?」
うーん、確かに、
放任に近いところもありますけど、
ちょっと違うんですよ。
 
その前にまず、放置と放任の違いから。
 
「うちは放任主義なんで!」と
おっしゃる親御さんや上司の方が
よくおられるのですが、
よくよくお話をうかがうと、
 
「それって放任やなくて放置やん…」
 
と思うことがあります。
 
放任と放置のちがいは、
とてもはっきりとしていて、
放任には愛と見守りがあります。
放置にはそれがありません。
 
放置自転車とは言うけど、
放任自転車とは言わないでしょ?
 
まさにその違いです。
 
子育てや人材育成において、
放置は論外です。
 
「お前に任せた!」と言いつつ、
やった結果に対して、
「なんでこうしなかったんだ!」なんて
後で文句を言う上司なんかは、
完全なる放置主義の人。
 
放任主義であれば、
あくまで責任は任せた人にある。
任せた責任者は、
結果に対して何があっても受け入れる
という器の広さが必要です。
 
それが嫌なら任せる前に、
責任の範囲をはっきりすることが必要。


 
では、自学道®︎では、
どんな風に任せるのか。
 
それは、まず初めに、
任せる仕事に対して、
「ほしい結果」と
「やってはいけないこと」と
「優先順位」と「期限」を
必ずメンバーにつたえること。
  
例えばこんな感じ。
「今日は4時間で新商品のコンセプトを決めましょう。20代を中心としたOLに訴求力のあるもので、既存商品の焼き回しにならないもの。反対意見を述べるときには代案を出して、建設的に進めましょう。」
 
ほしい結果→新商品のコンセプト
やってはいけないこと→反対意見には代案
優先順位→20代のOL
期限→4時間
そして、伝わっているかどうかの
確認を必ず取ります。
  
ここまでできたら、
あとは放任と同じく、
愛を持って見守りつつ、
伝えた内容が守られているか、
絶えず確認をします。
 
そして、最後には、
必ず振り返りを行います。
よりよくするためには、
どうしたらよいか、
みんなで意見を出し合うことが、
とても大切です。
 
分かっていただけましたかね?
 
放置と放任と自学道®︎は、
方法が異なってきます。
自学道®︎を目指すリーダーは、
この違いを常に意識するように
心がけないといけません。

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